LOCAL CANCER DAY 2024:アジアのがん医療と社会課題を考える学際シンポジウム開催
2024年10月、東京大学と富山県砺波市にて、「LOCAL CANCER DAY 2024 ~ アジアでがんを生き延びる」と題した学際シンポジウムが開催されます。本シンポジウムは、急速に変化する医療環境と社会情勢の中で、がん患者が地域でいかに生き抜くかという重要なテーマに焦点を当てています。
シンポジウムの概要
開催日時と場所
- 東京会場:2024年10月1日(火)13:00-18:30 場所:東京大学本郷キャンパス医学部教育研究棟 14F 鉄門記念講堂
- 富山会場:2024年10月3日(木)13:30-18:20 場所:リラの木のいえ(富山県砺波市)
開催趣旨
高齢化社会の進行に伴い、がんを含む非感染性疾患(NCDs)と共に生きる人々が地域社会で増加しています。同時に、デジタルトランスフォーメーション(DX)や人工知能(AI)の発展が医療現場に大きな変革をもたらしています。本シンポジウムでは、これらの変化がアジア各国や日本の地方にもたらす共通の課題に焦点を当て、持続可能な社会の在り方を議論します。
主要セッションと話題
東京会場(10月1日)
- アジアでがんを生き延びる
- 越境人材とウェルビーイング
- 生成AI・DXによる地域医療
- がんとサステナビリティ
富山会場(10月3日)
- 日本の原風景とアジア
- 生老病死を考える
- 地域を支える健康経営
- 住み慣れた地域で最期まで
注目の講演者
- 辻 哲夫(医療経済研究・社会保険福祉協会理事長)
- 田島 和雄(UICC日本委員会 名誉会員)
- Jeff Dunn AO(UICC(国際対がん連合)会長)
- 野田 哲生(UICC日本委員会 委員長)
- 河原ノリエ(一般社団法人アジアがんフォーラム 代表理事)
シンポジウムの意義
このシンポジウムは以下の点で重要な意義を持ちます:
- 学際的アプローチ: 医療、社会、経済など多角的な視点からがん問題を考察
- 地域と国際の融合: ローカルな課題をアジア全体の文脈で議論
- 持続可能性の追求: がん医療を通じて持続可能な社会のあり方を探求
- 先端技術と伝統の調和: AI・DXなどの新技術と地域の伝統的価値観の融合を模索
参加方法
- 参加費:無料
- 申込方法:Webフォームまたはメール(tanpokazuyo@gmail.com)
- 申込締切:2024年9月30日(月)
また、シンポジウムの内容は後日YouTubeでオンデマンド配信される予定です。
まとめ
「LOCAL CANCER DAY 2024」は、がん医療の未来と持続可能な社会づくりを考える貴重な機会です。医療従事者だけでなく、政策立案者、企業関係者、そして一般市民の方々にとっても、がんと共に生きる社会の在り方を考える重要な場となるでしょう。
急速に変化する社会において、がん患者とその家族が地域で豊かに生きるための道筋を探るこのシンポジウムは、今後のがん対策や地域医療のあり方に大きな示唆を与えることが期待されます。
専門用語解説
- NCDs(非感染性疾患):がん、心臓病、糖尿病など、感染によらない慢性疾患のこと。
- DX(デジタルトランスフォーメーション):デジタル技術を用いてビジネスモデルや組織を変革すること。
- UICC(国際対がん連合):がん対策の推進を目的とする国際的な非政府組織。
- ウェルビーイング:身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること。