本庶佑氏が描く”がん完全制圧”への道:新研究センターが担う革新的治療の可能性

新研究拠点の誕生

2024年11月、京都大学に「がん免疫総合研究センター」が開設。本庶佑センター長が掲げる大きな目標は「2050年までにほぼ全てのがんを制御する」という壮大なビジョンです。

本庶氏が描く研究の未来

目指すべきゴール

  • がんの完全治療の実現
  • 治療効果の100%達成
  • 世界的研究拠点の確立

現状の課題

  • 治療効果は20-30%
  • 基礎研究の支援体制
  • 産学連携の在り方

PD-1からオプジーボへ

32年前の画期的発見から現在まで:

  1. PD-1の発見(1992年)
  2. 免疫チェックポイント阻害の解明
  3. オプジーボの開発
  4. がん治療革命の実現

新センターの研究体制

  1. 国際的な研究者の集結
  2. 最新設備の導入
  3. 産学連携の強化
  4. 若手研究者の育成

本庶氏からの若手研究者へのメッセージ

重要な研究姿勢:

  • 教科書を疑う心
  • 長期的な視野
  • 基礎研究の重要性

用語解説

  • PD-1: がん細胞を攻撃する免疫細胞にかかる「ブレーキ」となる分子
  • 免疫チェックポイント阻害剤: PD-1などのブレーキを解除する薬剤
  • オプジーボ: PD-1を標的とする画期的ながん免疫治療薬
  • がん免疫療法: 人体の免疫システムを活用してがんを攻撃する治療法

まとめ

本庶氏の「完全治療」への情熱は、事故による怪我を乗り越えても衰えることはありません。新研究センターを拠点に、がん治療の革新的進歩が期待されています。