がんステージと生存率|進行度別の予後と治療可能性【最新データ】

がんの進行度(ステージ)とは

がんの進行度は、腫瘍の浸潤の程度によって0期からIV期まで分類されます:

ステージの基本的な判断基準

  1. 腫瘍の大きさ(T)
  2. リンパ節転移の有無(N)
  3. 遠隔臓器への転移(M)

がん種別の予後パターン

最新の統計データに基づき、がんは以下の4つのタイプに分類されます:

A:前立腺がん型

  • I~III期:80%以上の生存率
  • IV期:約50%の生存率
  • 特徴:最も予後が良好

B:大腸がん型

  • I期~III期:80%~60%台
  • IV期:約20%
  • 該当:子宮がん、乳がん(IV期は約40%)

C:胃がん型

  • I期~III期:80%~40%台
  • IV期:10%以下
  • 該当:肝臓がんなど

D:膵臓がん型

  • I期:40%程度
  • IV期:1.5%
  • 該当:食道がん、肺がん(IV期で5~10%)

がんとの共生:新しい視点

現代のがん治療の特徴:

  1. 進行が比較的緩やか
  2. 治療と生活の両立が可能
  3. QOLを重視した治療選択

がんの進行パターン

一般的な進行の特徴:

  • 年単位での緩やかな進行
  • 終末期は月単位での変化
  • 治療による生存期間の延長

用語解説

  • 上皮: 体の表面や管腔を覆う組織
  • 基底膜: 上皮組織と結合組織の境界となる薄い膜
  • 漿膜: 臓器の最外層を覆う薄い膜
  • QOL: Quality of Life(生活の質)の略
  • 緩和医療: 症状を和らげ、生活の質を改善する医療

まとめ

がんの進行度と予後は密接に関連していますが、現代の医療では多くのがん患者が治療と生活を両立できるようになっています。早期発見・早期治療が重要である一方、進行がんであっても適切な治療により、有意義な時間を過ごすことが可能です。