AIと医療データで日本の医療を変える!ソフトバンクとTempusが新会社「SB TEMPUS」を設立
2人に1人が生涯にがんになる時代、早期発見・早期治療がカギ
がんは死因のトップとなり、2人に1人が生涯に一度はがんにかかる時代と言われています。しかし、早期発見・早期治療できれば、完治する可能性も高くなります。
米国のトップランナーTempusとソフトバンクグループがジョイントベンチャー設立
AIと精密医療のリーディングカンパニーであるTempus AI, Inc.(以下「Tempus」)とソフトバンクグループ株式会社は、6月27日、ジョイントベンチャー「株式会社SB TEMPUS(エスビーテンパス)」の設立を発表しました。
SB TEMPUSが目指す3つの医療サービス
SB TEMPUSは、【遺伝子検査】、【医療データの収集・解析】、【AIによる治療選択肢のレコメンド】という3つの医療サービスを国内で順次提供していく予定のようです。
5年後,10年後には世界が変わっているかもしれません。
1. 遺伝子検査:一人ひとりに最適ながん治療を
同じがんでも、患者さん一人ひとりの遺伝子変異によって最適な治療方法は異なります。SB TEMPUSは、遺伝子検査を行い、患者さんのがんの特性を明らかにすることで、最適な治療法を見つける支援を行います。
このシステムが実現すると、今より随分と副作用やリスクが軽減できるのではないかと思います。
2. 医療データの収集・解析:AIが医療の未来を変える
SB TEMPUSは、AIを活用して、患者の医療データを収集・解析します。このデータには、分子データ、臨床データ、病理データ、医療画像データなどが含まれます。
AIの発展スピードはものすごいもので期待値もかなり高くなっています。
3. AIによる治療選択肢のレコメンド:より多くの選択肢を患者さんに
SB TEMPUSは、AIを活用して、患者さん一人ひとりに最適な治療選択肢をオススメするようです。このオススメには、すでに承認された薬だけでなく、開発中の先端治療も含められるようです。
Tempusが米国の医療業界で支持される理由
Tempusは、米国の2,000の病院で利用されており、その理由は以下の3つが挙げられます。
- 圧倒的なデータ量とAIによる高度な解析
- 病院や医師にとって負担ゼロのサービス
- 高い成功率:96%の患者さんに最適な治療選択肢を提示(これはかなり精度の高いものだと言えます)
SB TEMPUSが日本のがん医療に与えるインパクト
SB TEMPUSは、日本の医療に以下のような革新をもたらすことが期待されています。
- 遺伝子検査の普及:年間100万件の検査を目指す
- 中核病院のデータ統合:日本の医療の質向上に貢献
- AIによる新たな治療法の発見:難病克服への道筋
孫正義氏「AIは人類を破滅に導くためのものではない。人々の幸せのためにある」
記者会見で孫正義氏は、「AIやAGI、ASIなどの情報革命は、人類を破滅に導くためのものではない。その最大の理念は、人々の幸せのためであり、そのためにやるんだということだ」と述べました。
SB TEMPUSは、AIと医療データの力で、日本の医療を大きく変革し、多くの人々の命を救うことを目指しています。
今後の進展したニュースにも注目です。